2012年12月18日火曜日

数学者の老後〜403(b)〜その2

ちょっとだけ間が開いてしまったが、数学者の老後シリーズの続き。

前回までのおさらいをすると、基本的に私の大学では老後対策は2段構えになっている。

1. 大学のpension
2. 403(b)

1は強制的に毎月給料から引かれて、積み立てた額に応じてリタイアしてから死ぬまでもらえる、日本の年金みたいなもの。でも、国から支払われるのではなく大学から支払われる。

2は任意で、毎月自分で指定した額を株や債券などに投資してその配当金などたまった額を老後に引き出せるというもので、感覚的には高金利の超長期定期預金のようなもの。

で、ここからが今回の話。

この403(b)には2種類あり、一つ目が毎月の掛け金を所得税が引かれる前に給料から引き落とす方法。いわゆるpretax deduciton。もう一つの方は、pretax deductionでは無いけれど、もうかった額に対して所得税が免除になるというも。つまり、株や債券への投資であるために、儲かった分には本来なら所得税がかかることになるのだが、この所得税が(老後になって引き出す時に)免除になるのだ。

で、カウンセラーに聞いたところによると、二つ目の方が長期的には儲けが多くなるらしい。

そして、基本的に給料の何%をどっちに振り分けるかは自分で決められるようになっている。

私の場合、初めてのことなのでいまいちどんな感じか分からないので、とりあえず、両方とも1%ずつ計2%分を投資(貯金?)することにした。

ちなみにこの率はいつでも変更可能。合計で5%ぐらいに設定すると老後はかなり安泰になるって言われたけど、まぁ、最初なので、とりあえず2%でスタートしてみることにした。

で、投資先は基本的にそれなりに信用がある株や債券らしいのだが、いくつも選択肢がある。そして、投資する2%をどのように配分して投資するかも決定しなければいけないのだ!!

って、どれにどう投資していいかなんて、株の専門家(マニア?)でもないかぎり分からないのが普通。実際、私も投資先のリストを見せてもらったけど、なんのことやらチンプンカンプン。

そこで、403(b)を面倒みてくれる(?)投資会社(私の場合Fidelity Investments)が登場することになる。この会社に任せておけば、その時の各個人の状況(年齢は投資額など)に応じて最適な配分方法で毎月の掛け金を投資してくれるとのこと。

例えば、株などはリスクは高いけどその分配当が多いものもあれば、安定してローリスクだけど配当が少ないものもある。

で、基本的には年齢が若いうちはハイリスクなものに多く配分したある程度強気な掛け方をするけど、年齢が高くなるにしたがってより堅実な掛け方をする、みたいな感じで。

まぁ、そんな感じでこの403(b)をスタートさせて2ヶ月ちょっとが経った。今月と先月分の給料から2%づつ天引きされて403(b)へと貯蓄された。

そしてネットでは常に403(b)にある貯蓄額をチェックすることができる。で、これを始めてからほぼ毎日のようにその動向をチェックしているのだが、その日の株価の変動などに合わせて、少しずつ額が変化するのが分かって、結構面白い気もする。

例えば、オバマ大統領が再選された直後は株価が下がったのだが、なんとそのときは私の403(b)の貯蓄額が投資額から計算してちょっとだけマイナスになったりもしたwwww

でも、株価もその後持ち直し、今日の時点では、プラス7ドル39セント。一応プラスwwww

 まぁ、長い、長〜い、長〜〜い、貯蓄になる訳だから、気長に待つ事にしよう。


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3 件のコメント:

あずぴか さんのコメント...

何だかややこしいけれど、老後が安泰なのはめでたい事だ(^ ^)
でも二つ目ので2%でもいいのでは?老後に税金がかからない方がいい様な気がするんだけど。その前に所得税つかないと後で請求されたりしないんだ。老後にゴッソリ持って行かれるよりいいよね〜。o(^▽^)o

ханяма さんのコメント...

ロシアの科学者は〝老後〟なんて
甘っちょろい制度はありませんよ!
実質〝死ぬまで〟です。笑

まぁ、老後も死ぬまでも一切考えない
無計画人生たちにはあんまり関係のないお話です。

謎の数学者 さんのコメント...

ханямаさん。
数学者の中にもロシア人は沢山いるのですが、みんなアメリカの大学で職を得ています。

やはりこのような待遇の差もその理由の一つなんでしょうかねぇ?