2017年12月25日月曜日

テニュア(Tenure)の審査はどのように行われるか〜第5部〜


皆さん、ご無沙汰です。
約3カ月ほどブログを放置プレーしてしまいました。いい加減更新せねばと思ついに重い腰を上げることにしました。


そんな訳で、気が付いたらもう一年以上前から書き始めたテニュアの審査について続きを書こうと思います。

まず前回までの復習を簡単にすると、とりあえずテニュア審査に向けて以下の書類が揃えられる。

1.審査対象者の研究実績や教育、その他の活動内容をまとめたレポート
2.審査対象者のteaching letter
3.他大学の数学者からの推薦状

で、前回までにこれらの書類について詳しく書いてきたのだが、今回はこの後の話。

これらの書類が一通りそろったら、まずはじめに数学科内のテニュアを持つ教授および准教授にこれらの書類が配られ、目を通すようと指示が出される。そして、その数週間後ぐらいに、テニュアを持つ教授および准教授を集めた会議が行われ、書類の内容などに関して審議が行われる。

そして、その後数日後ぐらいにテニュアを出してもいいかどうかの「無記名投票」が行われる。現在ではこのような投票をネットで行われるのだが、ちょっと前までは専用の投票用紙が配られる、ちょっとした選挙のような様相を呈していた。

いずれにしても、この投票で3分の2以上の賛成が得られなければテニュアはもらえないことになっている。

ただ、この段階までくると、基本全員が賛成に投票するのだが、ごくまれに反対票を投じる人もいる。(ちなみに私の場合、1人だけ反対票を投じた人がいた。)

そして、この投票結果で3分の2以上の賛成が得られた場合は、それまでの全書類主び投票結果が数学科のさらにその上のCollege(日本でいうところの学部)の審査委員へ移されていくことになるのだ。

こうして、テニュア審査は数学科を離れ、大学の上層部へと委ねらていくことになる。


というわけで第6部でへと続く。



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