2012年11月7日水曜日

大統領選挙観戦歴を振り返る

という訳で、って、どういう訳で?

まぁ、とにかくアメリカの大統領選挙も無事終了し、まぁ、私的には予想通りの結果となった気がする。

ところで、日本にいる人のために(?)大統領選挙の日ってどんな感じかについてちょっと書いてみる。

まず、基本的に昼間はあまり普段と変わらない感じがする。

もちろん、投票権のある人は投票するけど、まぁ、大学の雰囲気とか、学生や教職員の態度とかも特に普段と変わらない感じに思える。

で、夕食時ごろから、まぁ、人にもよるんだろうけど、基本的にテレビに釘づけになる。

CNNとかABCとかにチャンネルを合わせて、テレビで選挙を「観戦」する。そう、まさに観戦という言葉がぴったりのような気がする。

時間とともに、各州の現在の状況が刻々と知らされて行く

○○州、61%開票、オバマ54%、ロムニー45%、みたいな感じで。

そして、そのうち各州の「当確」が出される。「○○州はオバマで当確」みたいな感じで。

時差がある関係で、東にある州から開票が始まり、徐々に西の州へ移行して、最終結果が出るのは基本的に深夜近くになる。夕食時からテレビを見始めると、軽く5時間ぐらいはテレビを見続けることになる。


で、私は今回の選挙は自分の部屋で一人でゴロゴロしながら観戦していたのだが、振り返ると私がアメリカに来て今回の大統領選が4回目になる。

そんな私の前回までの「観戦歴」はというと、


2008年:オバマ対マケイン

このころ私はPurdueでポスドクをしていた。選挙日の夜は知人の家で数人と確か9時ぐらいまで観戦してから家に帰って、その後は一人で観戦。でも、かなり早い段階でオハイオ州でオバマ当確が出たため、その時点で事実上のオバマ勝利が決まった。かなり早い時間帯(確か9時前)ですでに決着した感があるため、いまいち盛り上がらなかった気がする。って大統領選挙は、別に盛り上がりを求めるものでも無い気もするが。


2004年:ブッシュ対ケリー

私はUpennの大学院生だった。選挙当日は確か夜7時ぐらいから私のアパートで大学院の友人2人とピザを注文してビール片手に観戦した。結構夜遅くまで最終結果が出なかったような記憶があるけど、ブッシュ勝利に私の友人は2人ともかなり落胆して帰って行ったのを覚えている。でも、私の記憶にある限り、この選挙が一番盛り上がった気もする。って、だから、盛り上がりを求めてどうする?


2000年:ブッシュ対ゴア

サンフランシスコ州立大学(SFSU)で「半学部生半大学院生」のような状態だった私。アメリカに渡って3年ちょっとが過ぎようとしていたころ。私がアメリカで経験する初の大統領選挙。興奮しない訳がない....





....





.......





.............





と、普通は思うはず。





が、





なんと、この選挙、私の記憶には一切残っていない。


忘れたのではなく、選挙に全く関心を示さなかったのだ。関心を示さなかったという事実は記憶に残ってる。


アメリカに渡って3年ちょっと。収入は安定せず、これから先の人生がどうなるかも全くもって不透明すぎた時代。数学者としての下済みのさらに下済み時代。数学者の「卵」にすらなっていなかったようなころ。まさに一寸先は闇という言葉がぴったりだった時代。そんな状況下において、そもそも大統領選挙なんか気にかけているような余裕など精神的にも時間的にも無かったのである。

大統領選挙なんかよりも、次の週に提出しなければならない宿題をどうするのか、そっちの方が数百倍重要だった、そんな時代。

誰が立候補して、誰が勝利したかなんか、その当時の私にはどうでもよかったのだ。そんなことよりも「一寸先の闇」をどう攻略し進んで行くのか。それ以外のことを考えている余裕など無かったのだ。

大統領選挙の日であっても、特に「特別な日」などではなく、その当時の私にとってのごく普通の一日。そのため記憶には全く残っていない。

その当時私が愛用していたSFSUの図書館にある24時間オープンの勉強部屋で夜遅くまで勉強していた可能性もある。あるいは、自分の部屋で教科書と格闘していたかも知れない。その頃の私のごく平凡な日常がそれだったから。


そしてあの頃から10数年。なんとか現在の場所までやってきた。まぁ、振り返れば、よくここまで辿り着いたものである。実に長い、長〜い、長〜〜い道のりであった。本当に「辿り着いた」という言葉が一番しっくりくる気がする......




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2012年11月3日土曜日

数学者の老後〜403(b)

ちょっと日にちが開いてしまったが、前回前々回の続きで、老後の話。

前回書いたように、うちの大学のretirement planは二段構えで、その第一段が大学のpension。個人的にはこれだけでも悪くない気もするのだが、さらに任意の第二段がある。今回はそのこと。

これは403(b)と呼ばれているもので、ぶっちゃけて言えば、株や債券などに投資をして、それを老後の蓄えにするというもの。

もう少し具体的には毎月の給料から自分で設定した分を株や債券に投資して、その儲かった額が老後に自分のふところに入るという仕組み。

でも投資したお金は60歳を過ぎるまで引き出す事ができない!!(厳密には60以前に引き出すにはかなりのペナルティーを払わなければならないらしい。)

つまり、感覚的には超長期の定期預金のようなものと言える。

でも、株や債券って、損することもあるのでは?

という誰でも持つ疑問をカウンセラーに投げかけてみた。

で、答えはというと、理論上はありうるけど、この403(b)の投資先はそれなりに信頼のある場所だから損をすることはあり得ないらしい。

でも、リーマンショックみたいな事がおこったら?

って、またまた誰もが持つ疑問を投げかけてみた。

したら、それも基本的に心配いらならしい。例えばリーマンショックの直後にお金を引き出した人は大損をした事になるが、あれから数年。403(b)の投資先はどこもリーマンショック以前よりも高い水準になってるとのこと。つまり、株が暴落しても、その直後に引き出さないで、しばらくして株価が回復してから引き出せば良い訳だから、特に問題にはならないらしい。

そんな感じだから、まぁ、上にも書いたように超長期の定期預金と考えても良いと思う。しかも株や債券のため、配当金は定期預金の利息とは比べ物にならない。つまり、超高金利の定期預金みたいに思っても良いと思う。


で、さらに具体的にはというと....この続きは次回へ。




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