また、一週間ぶりの更新になってしまった。
ところで、今、大学バスケ(NCAA)盛り上がってる。Purdueはベスト16まで進んだらしい。でも、土曜日Dukeに負けて(?)、ベスト16どまり(?)。でも、地元(?)IndianapolisのButler大学はベスト4(?)まですすんで、来週(?)準決勝らしい。
って、あんまり真剣に見てないから?だらけになってしまった。
ところで、バスケを見てて良く思う事なのだが、バスケットは他のどんなスポーツよりも、フェアーでないスポーツのように思える。
だって、「身長」というたったそれだけの要素が大幅に各選手の能力を決定してしまうから。
例えば、柔道とかボクシングとか、当然のように体重に応じて階級ごとに試合が行われる。
この「階級制」が無ければ、谷亮子(旧姓・田村)なんか、谷になる前にとっくに柔道界から消えていたであろう。
でも、なんで、バスケもこのような「階級制」を採用しないのだろうか?このことは昔から疑問だった。選手の身長ごとに、
170cm未満・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リョータ級
170cm以上、180cm未満・・・・・・・メガネ君級
180cm以上、190cm未満・・・・・・・花道級
190cm以上・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴリ級
みたいな感じで、10センチごとぐらいに階級を作って試合を行えば、バスケの才能は抜群だけど、背が低いリョータ級の選手だって、プロになれるかもしれない。
バスケ界の谷亮子が誕生するかも知れないし、日本人だってゴリ級では無理でも、リョータ級やメガネ君級ぐらいでなら世界の頂点に立てそうなバスケ選手はいるかもしれない。
たまに、テレビで高校バスケの試合とかやってるときがあるけど、高校レベルならアメリカでも、リョータ級ぐらいの選手が試合に出てたりもするのだが、こういう選手はいくらバスケの才能があっても「背が低いだけ」とい理由で、結局、バスケ選手としては「高校止まり」なんだろうなぁ~、と思ったりもする。でも、バスケに階級制があれば、こういう才能が無駄にならないのでは、とも思ったりもする。
というか、こういうことは、今まで、バスケ関係者の間から提唱されたりはしてこなかったのだろうか?
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将来を嘱望された(かどうかは不明な)若手(?)数学者のブログ。アメリカの某大学でAssociate Professorなるポジションについています。数学者というあまり馴染みのない職業がどんなものなのか、ちょっとは分かるかも。あまり読者のことは考えずに書いているので、その点ご注意を。
2010年3月28日日曜日
2010年3月21日日曜日
いろいろな事
一週間ぶりのブログになってしまった。
久々に、熱帯後ブログ
アメリカで熱帯魚を飼おう!!
を更新したので、興味があればどうぞ。今回も感動的な内容になっています。
それから、毎月恒例の、歯列矯正ブログ
30代男の歯列矯正In U.S.A
も更新したので、興味があればどうぞ。今回も感動的な内容になっているかどうかは定かではないが。
ところで、タイガー・ウッズがマスターズから復帰することが決定した。でも、いきなり復帰第一戦がマスターズで大丈夫なんだろうか?その前に一試合出ればいいのに。
ところで、この一週間は大学の春休みだった。私は何をしていたかと言えば、ただひたすら研究に没頭していました。おかげで、論文の最新作がもうすぐ完成する予定です。このまま、何の問題も起こらなければ...........
って、私の最新作を楽しみに待っている人が世界中に何人いるかは定かではないが。
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も更新したので、興味があればどうぞ。今回も感動的な内容になっているかどうかは定かではないが。
ところで、タイガー・ウッズがマスターズから復帰することが決定した。でも、いきなり復帰第一戦がマスターズで大丈夫なんだろうか?その前に一試合出ればいいのに。
ところで、この一週間は大学の春休みだった。私は何をしていたかと言えば、ただひたすら研究に没頭していました。おかげで、論文の最新作がもうすぐ完成する予定です。このまま、何の問題も起こらなければ...........
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2010年3月15日月曜日
Teaching Evaluationと英語
三回連続で、Teaching Evaluation(TE)の話。
日本人はもちろん、それ以外の英語のノンネイティヴがアメリカの大学で教える際、当然、英語が大きな壁となって立ちはだかる。
もちろん、個人差もあるが、何年アメリカに住んでいようが、ノンネイティヴである以上、ネイティヴとまったく同じように英語が話せるようになることはあり得ない。もちろん、少しでもネイティヴに近ずくように努力し続けることは重要かもしれないが。
とにかく、そういう理由で、TEで英語に関して文句を言われるのはある程度覚悟しておかなければならない。これは、ノンネイティヴがアメリカの大学で授業を担当する上で、ある種の「登龍門」でもあるように思える。
私の場合も、教え始めた当初は、それなりに、文句(みたいなこと)を書かれた事もあった。
が、
ここ、5年ぐらい(?)は、TEに英語に関して文句を書かれた事は一度もなかった。個人的には、自分の中で、ちょっとした誇りだった。
しかし、
前学期、いつもよりちょっとだけTEの結果が悪かった授業のTEで、久しぶりに英語に関して、ネガティブなコメントをくらった。
"Improve your accent will help student understanding the class a lot better."
って書かれた。要するに、
"To improve your accenct will help the students understand the class a lot better."
と言いたかったんだろうが、そもそも、こんな基礎的な英文法すら使いこなせてない輩に、私の英語についてとやかく言われたくもない気もするが、とにかく、このてのコメントを書かれたのは5年以上(?)ぶりである。
ちなみに、書いた生徒は前回の記事で書いた、
Overall, I would rate this instructor as:
の質問に、Very Poorと答えた4人の内の一人である。
授業自体に不満があると、授業自体とは直接関係の無いことまでも、TEに影響するものなのである。
と言っても、この英語のaccentに関しては、実は自分でも最近心当たりがあるのもまた事実なのである。
私は、現在、歯列矯正をやっている。歯列矯正ブログ30代男の歯列矯正 In U.S.Aを読んでいる人は分かっていると思うが、矯正が進むに従って、歯に装着してるワイヤーがどんど太くなっていき、さらに、色々なパーツも付き足され、そして、現在は、前歯の位置が上の歯と下の歯でかなりずれている始末。
そのおかげで、ものすご~く、話ずらい状態にある。
特に、口の前部を使って出す音、英語では、f, v, b, p, thなどの音が、ものすごく出しずらいのは、自分でもかなり自覚している。しかも、これらの音は日本人には鬼門であったりするから、たちが悪い。
授業をやってて、明らかに「上手く発音できてないな~」って思う時も多々ある。
そんな、「ハンデ」もTEに影響したものと考えられるだろう。
しかし、歯に矯正器具を付けて授業をしなければならないのは、今学期が最後になる予定。もう少しの辛抱である。
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日本人はもちろん、それ以外の英語のノンネイティヴがアメリカの大学で教える際、当然、英語が大きな壁となって立ちはだかる。
もちろん、個人差もあるが、何年アメリカに住んでいようが、ノンネイティヴである以上、ネイティヴとまったく同じように英語が話せるようになることはあり得ない。もちろん、少しでもネイティヴに近ずくように努力し続けることは重要かもしれないが。
とにかく、そういう理由で、TEで英語に関して文句を言われるのはある程度覚悟しておかなければならない。これは、ノンネイティヴがアメリカの大学で授業を担当する上で、ある種の「登龍門」でもあるように思える。
私の場合も、教え始めた当初は、それなりに、文句(みたいなこと)を書かれた事もあった。
が、
ここ、5年ぐらい(?)は、TEに英語に関して文句を書かれた事は一度もなかった。個人的には、自分の中で、ちょっとした誇りだった。
しかし、
前学期、いつもよりちょっとだけTEの結果が悪かった授業のTEで、久しぶりに英語に関して、ネガティブなコメントをくらった。
"Improve your accent will help student understanding the class a lot better."
って書かれた。要するに、
"To improve your accenct will help the students understand the class a lot better."
と言いたかったんだろうが、そもそも、こんな基礎的な英文法すら使いこなせてない輩に、私の英語についてとやかく言われたくもない気もするが、とにかく、このてのコメントを書かれたのは5年以上(?)ぶりである。
ちなみに、書いた生徒は前回の記事で書いた、
Overall, I would rate this instructor as:
の質問に、Very Poorと答えた4人の内の一人である。
授業自体に不満があると、授業自体とは直接関係の無いことまでも、TEに影響するものなのである。
と言っても、この英語のaccentに関しては、実は自分でも最近心当たりがあるのもまた事実なのである。
私は、現在、歯列矯正をやっている。歯列矯正ブログ30代男の歯列矯正 In U.S.Aを読んでいる人は分かっていると思うが、矯正が進むに従って、歯に装着してるワイヤーがどんど太くなっていき、さらに、色々なパーツも付き足され、そして、現在は、前歯の位置が上の歯と下の歯でかなりずれている始末。
そのおかげで、ものすご~く、話ずらい状態にある。
特に、口の前部を使って出す音、英語では、f, v, b, p, thなどの音が、ものすごく出しずらいのは、自分でもかなり自覚している。しかも、これらの音は日本人には鬼門であったりするから、たちが悪い。
授業をやってて、明らかに「上手く発音できてないな~」って思う時も多々ある。
そんな、「ハンデ」もTEに影響したものと考えられるだろう。
しかし、歯に矯正器具を付けて授業をしなければならないのは、今学期が最後になる予定。もう少しの辛抱である。
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2010年3月10日水曜日
前学期のTeaching Evaluation
ついこないだまで、最高気温が氷点下だったのに、ここ数日でかなり気温があがった。
長袖のシャツを腕まくりして授業をすると、ほんのちょっと汗をかくぐらいの感じ。個人的には、このぐらいの気候が、授業を一番清々しく出来る感じがする。
ところで、今回は、前回の続きで、Teaching Evaluation(以下、TEと略)の話。
アメリカではどの授業でもやっているTE。別に、この結果だけで教員の能力が決まるものでもないのだが、まぁ、誰だったちょっとは気にするもの。
で、私の場合、前回書いたように、基本的に良い結果が返ってくるのではあるが、前学期...........
そう、前の学期、授業を二つ受け持った。一つは、日本で言うところの教養レベルの線形代数の授業。
Overall, I would rate this instructor as:
に対する評価は、
Excellent....5点, Good.....4点, Fair.....3点, Poor....2点, Very Poor......1点
5段階評価で、平均4.3点。まぁ、普段通りの結果だった。平均Good以上。
そして、もう一つの授業は、線形代数の二学期目の授業で、基本的に、数学を専攻又は副専攻している人や、それ以外の学生で数学に興味がある人が履修する、教養レベルよりワンランク上の授業だった。
で、結果は、平均、
3.9点
別に、特別悪い訳ではないのだが、初の4点割れ。
Exellentと評価した人が7人いたが、Very Poorと評価した人が4人もいた。
ちなみに、TEをした生徒の数は合計20人。生徒の数は40人ぐらいいる授業。そう、TEって、オンライン化されているため、めんどくさがってTEを提出しない学生も半分ぐらいいる。
とにかく、この授業の評価は学生によってバラけた。この項目だけに限らず、他の項目でも大体、似たり寄ったりの結果だった。
何故だろう?
という訳で、自己分析..........
こういう時役に立つ(?)のが、生徒のコメント。前回も書いたが、TEには、各学生が好き勝手なコメントを書く欄がある。
ちなみに、TEは無記名で行われるが、このコメント欄を読むと、「多分、あいつが書いたな」って感じで誰かが分かってしまう時がたまにある。オンライン化される前とかは、手書きだから、その筆質みたいのからも、分かってしまったりすることがあった。
とにかく、今回のTEのコメントから類推したこと。
この授業は、上にも書いたように、数学の(学部レベルでは)ちょっとだけ上級者の授業だった。そのため、私の方も「上級者モード」とでも言うべき感じで授業を行った。別に、放任したとか、手を抜いたとかって訳では無いのだが、教養レベルの授業スタイルよりも、ちょっとだけ「ギアを高速ギアにシフトして」授業を行っていた。無意識ではなく、意図的にそうやって授業を行った。
が、一言で言うと、
「ギアを上げ過ぎた」
というのが、TEの結果に反映されてしまったものと思われる。
具体的に書いたら、キリが無いのだが、例えば、例題などは授業ではあまり行わず、新たな概念を説明するときも、具体例よりも一般的な説明からスタートさせ、
Definition(定義)→Theorem(定理)→Proof(証明)
を繰り返す授業スタイルで、ガンガン授業を進めた感じだった。学期の後半は特に。
それ以外にも、中間試験や期末試験の前に、教養レベルなら、サンプル試験みたいのを配布するのだが、今回はそれもしなかった。言うまでもなく、これはかなり不評だった。
と言っても、純粋数学の授業って、学部の上級レベル以上だと、大体こんな感じで授業が進むのだけど、やはり、今回の学生のレベルに対して、ギアの上げ方が急すぎたものと思われる。
そんな高速ギアについてこれた学生は別に問題なしだったのだろうが、そうでない学生の間では不満もあり、評価がバラけたものと思われる。
そして、今学期。これと同じ授業を再び担当している。今回は前学期の反省を踏まえて、前学期よりはギアを落として授業を行っているが、果してどういう結果が出る事やら、こう期待(?)。
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長袖のシャツを腕まくりして授業をすると、ほんのちょっと汗をかくぐらいの感じ。個人的には、このぐらいの気候が、授業を一番清々しく出来る感じがする。
ところで、今回は、前回の続きで、Teaching Evaluation(以下、TEと略)の話。
アメリカではどの授業でもやっているTE。別に、この結果だけで教員の能力が決まるものでもないのだが、まぁ、誰だったちょっとは気にするもの。
で、私の場合、前回書いたように、基本的に良い結果が返ってくるのではあるが、前学期...........
そう、前の学期、授業を二つ受け持った。一つは、日本で言うところの教養レベルの線形代数の授業。
Overall, I would rate this instructor as:
に対する評価は、
Excellent....5点, Good.....4点, Fair.....3点, Poor....2点, Very Poor......1点
5段階評価で、平均4.3点。まぁ、普段通りの結果だった。平均Good以上。
そして、もう一つの授業は、線形代数の二学期目の授業で、基本的に、数学を専攻又は副専攻している人や、それ以外の学生で数学に興味がある人が履修する、教養レベルよりワンランク上の授業だった。
で、結果は、平均、
3.9点
別に、特別悪い訳ではないのだが、初の4点割れ。
Exellentと評価した人が7人いたが、Very Poorと評価した人が4人もいた。
ちなみに、TEをした生徒の数は合計20人。生徒の数は40人ぐらいいる授業。そう、TEって、オンライン化されているため、めんどくさがってTEを提出しない学生も半分ぐらいいる。
とにかく、この授業の評価は学生によってバラけた。この項目だけに限らず、他の項目でも大体、似たり寄ったりの結果だった。
何故だろう?
という訳で、自己分析..........
こういう時役に立つ(?)のが、生徒のコメント。前回も書いたが、TEには、各学生が好き勝手なコメントを書く欄がある。
ちなみに、TEは無記名で行われるが、このコメント欄を読むと、「多分、あいつが書いたな」って感じで誰かが分かってしまう時がたまにある。オンライン化される前とかは、手書きだから、その筆質みたいのからも、分かってしまったりすることがあった。
とにかく、今回のTEのコメントから類推したこと。
この授業は、上にも書いたように、数学の(学部レベルでは)ちょっとだけ上級者の授業だった。そのため、私の方も「上級者モード」とでも言うべき感じで授業を行った。別に、放任したとか、手を抜いたとかって訳では無いのだが、教養レベルの授業スタイルよりも、ちょっとだけ「ギアを高速ギアにシフトして」授業を行っていた。無意識ではなく、意図的にそうやって授業を行った。
が、一言で言うと、
「ギアを上げ過ぎた」
というのが、TEの結果に反映されてしまったものと思われる。
具体的に書いたら、キリが無いのだが、例えば、例題などは授業ではあまり行わず、新たな概念を説明するときも、具体例よりも一般的な説明からスタートさせ、
Definition(定義)→Theorem(定理)→Proof(証明)
を繰り返す授業スタイルで、ガンガン授業を進めた感じだった。学期の後半は特に。
それ以外にも、中間試験や期末試験の前に、教養レベルなら、サンプル試験みたいのを配布するのだが、今回はそれもしなかった。言うまでもなく、これはかなり不評だった。
と言っても、純粋数学の授業って、学部の上級レベル以上だと、大体こんな感じで授業が進むのだけど、やはり、今回の学生のレベルに対して、ギアの上げ方が急すぎたものと思われる。
そんな高速ギアについてこれた学生は別に問題なしだったのだろうが、そうでない学生の間では不満もあり、評価がバラけたものと思われる。
そして、今学期。これと同じ授業を再び担当している。今回は前学期の反省を踏まえて、前学期よりはギアを落として授業を行っているが、果してどういう結果が出る事やら、こう期待(?)。
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2010年3月7日日曜日
Teaching Evalutaion
ちょっと時期はずれな感じの話題だけど、今日はTeaching Evaluation(以下TEと略す)について。
このTEって、ようするにアメリカの大学で学生が受けた授業の教員の教え方などに、学生が成績をつけるというもの。
私が日本で学生をしていたころは、日本の大学ではほとんどやってなかったけど、それ以降、日本でも広まって、今はどこの大学でもやってるらしいから、基本的な事は日米どちらかで大学生を経験した人なら知っていると思う。
あと、日本でもかなり昔から、大学受験の予備校とかではTEとかやってたから、私よりも年配の人にもそれなりに馴染みのあるもののような感じがする。
ちなみに、アメリカでTEが始まったのは、60年代の学生運動が激化したころで、基本的に学生が何らかの形で大学教員にspeak up出来るようにと、このTEが発明されたらしい。
さらにちなみに、このTEって、世界的にはあまり行われているものではなく、私の知る範囲では日米以外には、カナダとイスラエルで行われている程度であり、ヨーロッパや他のアジアの国々では私の知る限りTEは存在しない感じである。
とにかく、今回はそのTEに関して。
まず、アメリカではほぼ100%どの大学でも、学部の授業であればTEを行っている。ただ、場所によっては大学院の授業はTEを行ってなかったりもするが。
基本的に、各学期の終わりごろに、無記名で各学生が各授業や教員を評価し、その結果は学期が終了し、最終的な成績の提出が終わってから、各教員に知らされるようになっている。
ちなみに、最近はTEもオンライン化の流れがあり、Purdueでも去年からオンライン化した。
だが、このTEって各大学が独自に行うものであって、アメリカ内でも、ほとんど統一されていない。5段階評価だったり、4段階だったり、10段階だったり、8段階だったり、私は今ままでアメリカでは合計5つの大学で授業を受けたor教えた経験があるが、まちまちな感じがする。
でも、意外と質問の内容自体は、どこの大学も似たり寄ったりと言った感じなのではあるが。
例えば、Purdueだったら、どの質問にも5段階で評価をするシステムになっていて、
My instructor was well-prepared and organized in class.
といった項目に対して、Srongly agree, Agree, Undecided, Disagree, Strongly Disagree、の五つの中から一つ選ぶシステムで、上から順に5, 4, 3, 2, 1の点数が付いていて、何人の学生がどれを選択したかと、その平均点などが教員に知らされる。
他の質問は、
My instructor gave exams which accurately reflected the course material.
とか
My instructor was reasonably available to help students outside class.
とか
My instructor gave clear and helpful explanations.
といったような事が10項目ほどある。
ちなみに、私がアメリカに来て驚いた事の一つは、ほぼどこの大学でも、次のような項目があるということ。
My instructor shows respect for me and other students in this class.
そう、アメリカでは教師が生徒をrespectする、というのは重要なことで、この辺の感覚は日本人は見習うべきだと思う。
あと、これらの質問以外に、各学生が好き勝手にコメントを書く欄があったりする。
そして、どの大学でも、やはり、
「細かいことはいいから、結局この先生は良いの?それとも悪いの?」
的な項目があり、Purdueでは、
Overall, I would rate this instructor as:
とあり、これに対し、Excellent, Good, Fair, Poor, Very Poorの5段階で答えるようになっていて、やはり上から順に、5,4,3,2,1の点数がつけられる。
基本的に、この「結局良いの?悪いの?」的な質問って、大学の上層部が教員の授業能力を知るのに便利なように、こういう項目がある、って言うのもまた事実なんだろうけど。
そして、私はどのくらいの評価を得たかと言うと、Purdueでは、去年の夏までに教えた授業、合計5つでの、この"Overall, I would rate this instructor as:"に対する平均点は、上から順に、
4.6、4.6、 4.4、4.3、4.2
って感じだった。
どうだ!!すげぇ~だろーーー!!!
と言っても、私の場合、断続的にではあるが、アメリカでは10年以上の教育歴があり、日本の大学時代の塾でのバイトや家庭教師などの経験も入れれば、15年以上になる訳で、その間、いろんな場所(アメリカでは計4つの大学)で、いろんな形式の授業で、いろんなタイプの生徒を教えてきたから、別にこのぐらい、どうってことでもないのではあるが。
そう、私は数学者として、研究に関しては駆け出しも良いところだが、教育という点においては、かなりの熟練者だと思うってる。(ちょっとだけ自慢w)
ちなみに、UCSDで教えた時のTEにはこの「結局良いの?悪いの?」的な質問として、
Do you recommend this professor overall?
とあり、これに対し学生が、YesかNoの二択で答えるようになっていて、Yesと答えた学生の割合が教員に知らされるようになっていた。
で、私の場合は、合計6クラス教えて、良い順に、
99%, 94%, 93%, 92%, 84%, 83%
ってな感じだった。ちなみに、80%代の二つは、一番最初に教えた時で、UCSDの授業は1クラス200人いて、こういう形式で教えるのは初めてだったから、初めは勝手が分からず、ちょっと低めだった。
そんな訳で、私は基本的にこのTEは、いつも良い結果が返ってくるって分かってるから、それほど気にもしていないのである。
と言っても、初めから、良い結果が得られてた訳では決してなく、現在にたどり着くまでの道のりもそれなりに険しく、例えば、アメリカで一番初めに教えたSFSU(サンフランシスコ州立大学)のころのTEの結果なんか、とても公表できるような代物ではなかった。なにしろ、
「俺がSFSUだったら、こんな奴は雇わない」
みたいなコメントを書かれた事もあった(汗)。
でも、まぁ、結局これも経験で、今では、何の問題なく授業を行えるようになったのではあるが。
でも、このTE、基本的には教員の授業能力を測るためのちょっとした参考資料程度の意味しか持っていないのが普通で、TEの成績が、プロ野球選手の打率や防御率と同じような扱いを受ける事は基本的には無いのだ。
もちろん、例外的に、このTEにやたら大騒ぎする大学もあるにはあるのだが、通常は極端に悪くない限り、特に問題となることもなく、出世などに大きく響く、と言ったこともあり得ないのではある。
でも、それって、当たり前であって、このTEを気にするあまり、成績の付け方が甘くなったり、試験を簡単に作りすぎたりする教員が出てくるようでは、そちらのほうがよほど問題だと思うし、TEの結果、つまり学生の見方だけで授業や教員の良し悪しが決まるわけでもない、というのは、大学の上層部にいる人だって(まともな人間であれば)きちんと理解しているものなのである。
ところで、私の経験では試験の難易度や成績の厳しさが、このTEに跳ね返ってくることは、基本的には起こり得ないと思ってる。意外かもしれないが、私の経験上、このことはかなり確信を持って言えると思うのだが、このことはまた別の機会にでも書くことにする。もちろん、明らかに理不尽な成績の付け方をしたら、話は別だが。
また、人によっては、授業と関係ないような事まで、TEに反映されてしまう事もある。例えば、私の場合、
「長い髪の毛がかっこいい」
とかってコメントされた事が数回ある。
他にも、最近、私の友人で、私と同世代の女性教員は、なんと、このTEのコメント欄に、
"She is a tilf."
って、書かれたらしい。ちなみに、tilf又はt.i.l.fって言葉、知ってる人なんてほとんどいないと思うから、googleにでも聞いてみくださいませ。笑っちゃうから。
ちなみに、私は、幸か不幸かtilfと書かれた事はないが、
"He is a sexy man."
って書かれた事が一度ある。うううむ、私はいったい、いつからsexyになったんだろうか。
まぁ、そんな訳で、TEの結果って、一喜一憂するようなものではないのではあるが、でも、やはり良い結果が返ってくれば、それはそれで悪い気がしないのもまた事実なのではある。
そして、前の学期。
TEの結果は、いつも通りと思ってたのだが...............
という訳で次回につづく。
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このTEって、ようするにアメリカの大学で学生が受けた授業の教員の教え方などに、学生が成績をつけるというもの。
私が日本で学生をしていたころは、日本の大学ではほとんどやってなかったけど、それ以降、日本でも広まって、今はどこの大学でもやってるらしいから、基本的な事は日米どちらかで大学生を経験した人なら知っていると思う。
あと、日本でもかなり昔から、大学受験の予備校とかではTEとかやってたから、私よりも年配の人にもそれなりに馴染みのあるもののような感じがする。
ちなみに、アメリカでTEが始まったのは、60年代の学生運動が激化したころで、基本的に学生が何らかの形で大学教員にspeak up出来るようにと、このTEが発明されたらしい。
さらにちなみに、このTEって、世界的にはあまり行われているものではなく、私の知る範囲では日米以外には、カナダとイスラエルで行われている程度であり、ヨーロッパや他のアジアの国々では私の知る限りTEは存在しない感じである。
とにかく、今回はそのTEに関して。
まず、アメリカではほぼ100%どの大学でも、学部の授業であればTEを行っている。ただ、場所によっては大学院の授業はTEを行ってなかったりもするが。
基本的に、各学期の終わりごろに、無記名で各学生が各授業や教員を評価し、その結果は学期が終了し、最終的な成績の提出が終わってから、各教員に知らされるようになっている。
ちなみに、最近はTEもオンライン化の流れがあり、Purdueでも去年からオンライン化した。
だが、このTEって各大学が独自に行うものであって、アメリカ内でも、ほとんど統一されていない。5段階評価だったり、4段階だったり、10段階だったり、8段階だったり、私は今ままでアメリカでは合計5つの大学で授業を受けたor教えた経験があるが、まちまちな感じがする。
でも、意外と質問の内容自体は、どこの大学も似たり寄ったりと言った感じなのではあるが。
例えば、Purdueだったら、どの質問にも5段階で評価をするシステムになっていて、
My instructor was well-prepared and organized in class.
といった項目に対して、Srongly agree, Agree, Undecided, Disagree, Strongly Disagree、の五つの中から一つ選ぶシステムで、上から順に5, 4, 3, 2, 1の点数が付いていて、何人の学生がどれを選択したかと、その平均点などが教員に知らされる。
他の質問は、
My instructor gave exams which accurately reflected the course material.
とか
My instructor was reasonably available to help students outside class.
とか
My instructor gave clear and helpful explanations.
といったような事が10項目ほどある。
ちなみに、私がアメリカに来て驚いた事の一つは、ほぼどこの大学でも、次のような項目があるということ。
My instructor shows respect for me and other students in this class.
そう、アメリカでは教師が生徒をrespectする、というのは重要なことで、この辺の感覚は日本人は見習うべきだと思う。
あと、これらの質問以外に、各学生が好き勝手にコメントを書く欄があったりする。
そして、どの大学でも、やはり、
「細かいことはいいから、結局この先生は良いの?それとも悪いの?」
的な項目があり、Purdueでは、
Overall, I would rate this instructor as:
とあり、これに対し、Excellent, Good, Fair, Poor, Very Poorの5段階で答えるようになっていて、やはり上から順に、5,4,3,2,1の点数がつけられる。
基本的に、この「結局良いの?悪いの?」的な質問って、大学の上層部が教員の授業能力を知るのに便利なように、こういう項目がある、って言うのもまた事実なんだろうけど。
そして、私はどのくらいの評価を得たかと言うと、Purdueでは、去年の夏までに教えた授業、合計5つでの、この"Overall, I would rate this instructor as:"に対する平均点は、上から順に、
4.6、4.6、 4.4、4.3、4.2
って感じだった。
どうだ!!すげぇ~だろーーー!!!
と言っても、私の場合、断続的にではあるが、アメリカでは10年以上の教育歴があり、日本の大学時代の塾でのバイトや家庭教師などの経験も入れれば、15年以上になる訳で、その間、いろんな場所(アメリカでは計4つの大学)で、いろんな形式の授業で、いろんなタイプの生徒を教えてきたから、別にこのぐらい、どうってことでもないのではあるが。
そう、私は数学者として、研究に関しては駆け出しも良いところだが、教育という点においては、かなりの熟練者だと思うってる。(ちょっとだけ自慢w)
ちなみに、UCSDで教えた時のTEにはこの「結局良いの?悪いの?」的な質問として、
Do you recommend this professor overall?
とあり、これに対し学生が、YesかNoの二択で答えるようになっていて、Yesと答えた学生の割合が教員に知らされるようになっていた。
で、私の場合は、合計6クラス教えて、良い順に、
99%, 94%, 93%, 92%, 84%, 83%
ってな感じだった。ちなみに、80%代の二つは、一番最初に教えた時で、UCSDの授業は1クラス200人いて、こういう形式で教えるのは初めてだったから、初めは勝手が分からず、ちょっと低めだった。
そんな訳で、私は基本的にこのTEは、いつも良い結果が返ってくるって分かってるから、それほど気にもしていないのである。
と言っても、初めから、良い結果が得られてた訳では決してなく、現在にたどり着くまでの道のりもそれなりに険しく、例えば、アメリカで一番初めに教えたSFSU(サンフランシスコ州立大学)のころのTEの結果なんか、とても公表できるような代物ではなかった。なにしろ、
「俺がSFSUだったら、こんな奴は雇わない」
みたいなコメントを書かれた事もあった(汗)。
でも、まぁ、結局これも経験で、今では、何の問題なく授業を行えるようになったのではあるが。
でも、このTE、基本的には教員の授業能力を測るためのちょっとした参考資料程度の意味しか持っていないのが普通で、TEの成績が、プロ野球選手の打率や防御率と同じような扱いを受ける事は基本的には無いのだ。
もちろん、例外的に、このTEにやたら大騒ぎする大学もあるにはあるのだが、通常は極端に悪くない限り、特に問題となることもなく、出世などに大きく響く、と言ったこともあり得ないのではある。
でも、それって、当たり前であって、このTEを気にするあまり、成績の付け方が甘くなったり、試験を簡単に作りすぎたりする教員が出てくるようでは、そちらのほうがよほど問題だと思うし、TEの結果、つまり学生の見方だけで授業や教員の良し悪しが決まるわけでもない、というのは、大学の上層部にいる人だって(まともな人間であれば)きちんと理解しているものなのである。
ところで、私の経験では試験の難易度や成績の厳しさが、このTEに跳ね返ってくることは、基本的には起こり得ないと思ってる。意外かもしれないが、私の経験上、このことはかなり確信を持って言えると思うのだが、このことはまた別の機会にでも書くことにする。もちろん、明らかに理不尽な成績の付け方をしたら、話は別だが。
また、人によっては、授業と関係ないような事まで、TEに反映されてしまう事もある。例えば、私の場合、
「長い髪の毛がかっこいい」
とかってコメントされた事が数回ある。
他にも、最近、私の友人で、私と同世代の女性教員は、なんと、このTEのコメント欄に、
"She is a tilf."
って、書かれたらしい。ちなみに、tilf又はt.i.l.fって言葉、知ってる人なんてほとんどいないと思うから、googleにでも聞いてみくださいませ。笑っちゃうから。
ちなみに、私は、幸か不幸かtilfと書かれた事はないが、
"He is a sexy man."
って書かれた事が一度ある。うううむ、私はいったい、いつからsexyになったんだろうか。
まぁ、そんな訳で、TEの結果って、一喜一憂するようなものではないのではあるが、でも、やはり良い結果が返ってくれば、それはそれで悪い気がしないのもまた事実なのではある。
そして、前の学期。
TEの結果は、いつも通りと思ってたのだが...............
という訳で次回につづく。
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2010年3月5日金曜日
数学を去って行く人達
また、私の友人が一人数学の世界を後にした。
と言っても、本人から直接聞いた訳ではなく、Shahidiから聞いた話だけど。でも、Shahidiが言ったってことは多分、確かな情報なんだろう。
この友人は、カリフォルニアにある名門私立大学(ようするにStanfordかCaltech)でPh.Dを取得し、その後、フランスそして、アメリカにある最高峰の研究機関でポスドクをした後、今年度までボストンにある名門私立大学(ようするにHarvardかMIT)でのポスドクのポジションを得ていた。
すでに、良質の論文をいくつか発表し、その分野ではそこそこ名前の知れ渡っているほどの人物なのだが、最近アカデミアを去る決意をしたらしい。
シカゴ(って言ってたかなぁ?)にある保険会社(?)で就職が決まったらしいとのこと。
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と言っても、本人から直接聞いた訳ではなく、Shahidiから聞いた話だけど。でも、Shahidiが言ったってことは多分、確かな情報なんだろう。
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すでに、良質の論文をいくつか発表し、その分野ではそこそこ名前の知れ渡っているほどの人物なのだが、最近アカデミアを去る決意をしたらしい。
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2010年3月2日火曜日
非常事態発生!!
とんでもない事が起こってしまった!!!
マジで、超非常事態。
何が?
って思った人。
私の熱帯魚ブログ
アメリカで熱帯魚を飼おう
を読んでください。
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