2010年3月10日水曜日

前学期のTeaching Evaluation

ついこないだまで、最高気温が氷点下だったのに、ここ数日でかなり気温があがった。

長袖のシャツを腕まくりして授業をすると、ほんのちょっと汗をかくぐらいの感じ。個人的には、このぐらいの気候が、授業を一番清々しく出来る感じがする。

ところで、今回は、前回の続きで、Teaching Evaluation(以下、TEと略)の話。

アメリカではどの授業でもやっているTE。別に、この結果だけで教員の能力が決まるものでもないのだが、まぁ、誰だったちょっとは気にするもの。

で、私の場合、前回書いたように、基本的に良い結果が返ってくるのではあるが、前学期...........



そう、前の学期、授業を二つ受け持った。一つは、日本で言うところの教養レベルの線形代数の授業。

Overall, I would rate this instructor as:

に対する評価は、

Excellent....5点, Good.....4点, Fair.....3点, Poor....2点, Very Poor......1点

5段階評価で、平均4.3点。まぁ、普段通りの結果だった。平均Good以上。

そして、もう一つの授業は、線形代数の二学期目の授業で、基本的に、数学を専攻又は副専攻している人や、それ以外の学生で数学に興味がある人が履修する、教養レベルよりワンランク上の授業だった。


で、結果は、平均、







3.9点




別に、特別悪い訳ではないのだが、初の4点割れ。

Exellentと評価した人が7人いたが、Very Poorと評価した人が4人もいた。


ちなみに、TEをした生徒の数は合計20人。生徒の数は40人ぐらいいる授業。そう、TEって、オンライン化されているため、めんどくさがってTEを提出しない学生も半分ぐらいいる。


とにかく、この授業の評価は学生によってバラけた。この項目だけに限らず、他の項目でも大体、似たり寄ったりの結果だった。




何故だろう?




という訳で、自己分析..........


こういう時役に立つ(?)のが、生徒のコメント。前回も書いたが、TEには、各学生が好き勝手なコメントを書く欄がある。

ちなみに、TEは無記名で行われるが、このコメント欄を読むと、「多分、あいつが書いたな」って感じで誰かが分かってしまう時がたまにある。オンライン化される前とかは、手書きだから、その筆質みたいのからも、分かってしまったりすることがあった。




とにかく、今回のTEのコメントから類推したこと。




この授業は、上にも書いたように、数学の(学部レベルでは)ちょっとだけ上級者の授業だった。そのため、私の方も「上級者モード」とでも言うべき感じで授業を行った。別に、放任したとか、手を抜いたとかって訳では無いのだが、教養レベルの授業スタイルよりも、ちょっとだけ「ギアを高速ギアにシフトして」授業を行っていた。無意識ではなく、意図的にそうやって授業を行った。





が、一言で言うと、





「ギアを上げ過ぎた」





というのが、TEの結果に反映されてしまったものと思われる。


具体的に書いたら、キリが無いのだが、例えば、例題などは授業ではあまり行わず、新たな概念を説明するときも、具体例よりも一般的な説明からスタートさせ、


Definition(定義)→Theorem(定理)→Proof(証明)


を繰り返す授業スタイルで、ガンガン授業を進めた感じだった。学期の後半は特に。

それ以外にも、中間試験や期末試験の前に、教養レベルなら、サンプル試験みたいのを配布するのだが、今回はそれもしなかった。言うまでもなく、これはかなり不評だった。


と言っても、純粋数学の授業って、学部の上級レベル以上だと、大体こんな感じで授業が進むのだけど、やはり、今回の学生のレベルに対して、ギアの上げ方が急すぎたものと思われる。


そんな高速ギアについてこれた学生は別に問題なしだったのだろうが、そうでない学生の間では不満もあり、評価がバラけたものと思われる。


そして、今学期。これと同じ授業を再び担当している。今回は前学期の反省を踏まえて、前学期よりはギアを落として授業を行っているが、果してどういう結果が出る事やら、こう期待(?)。



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