すご〜〜〜〜〜く久しぶりに「数学者への道」シリーズ。
今回は難易度編。だいぶ昔にかいたけど(参照記事)アメリカで数学者になるには
1大学(学部)
2大学院(Ph.Dプログラム)
3ポスドク
4Assistant Professor (Tenure-Track)
5Associate Professor (Tenure)
6Professor
7さらにその上(雲の上)
といった順序をたどることになる。
ちなみに私は現在この4段階目で、2年後には5段階に進む予定。
で、今回は各段階がどのぐらい難しいのかについて難易度をAランク〜Dランク(Aが最難関でDが簡単な方)といった感じでランクづけすることにする。といっても、これから書く内容は私の今までの経験や回りを見渡した感じなどに基づいた、かなり主観的なものなので、そのつもりで読んでみて下さいな。
1大学(学部):難易度D
当然このぐらいを軽くクリアーできないようでは、その後の数学者の道を進むのはほぼ困難だと言えるだろう。
2大学院(Ph.D プログラム):入るための難易度はC、卒業するための難易度はB
基本的に学部時代の数学の成績がほぼオールAぐらいであれば、アメリカのPh.Dプログラムであれば、(一流とは言わないまでも)そこそこ名のある大学に10校ぐらい出願すれば、どこかしらからは財政援助付きのオファーが来ると思う。もちろん、超一流を狙うとなれば話は別だが、まぁ、難易度的には学部を卒業するよりもちょっと難しいぐらいと言える。
そして、無事Ph.Dを取得するための難易度は、もうワンランク上のB。私の見た感じでは、Ph.Dプログラムに入学した人の内、半数から3分の2ぐらいは結局Ph.Dを取らずに数学者への道を去って行く感じに思える。
3ポスドク:ポスドクのポジションを得るための難易度A
さて、無事Ph.Dを取得できても、次の段階に進むにはさらに難易度が上がる。そう、つまりPh.Dを取れてもポスドクのポジションすら得られない人達も結構いるのだ。
そして、ポスドクとしての職が見つかるかどうかは、出身大学院とその指導教官によって大きく左右される。
ただ、私の見た感じでは、そこそこ名のある大学院で指導教官が名の通った数学者であれば、かなりの高確率でなにかしらのポジションは得られる感じである。
ただ、大学院や指導教官の知名度が落ちれば、それに伴い職が得られる可能性も落ちてくるのは言うまでもない。
ちなみに、この辺のことはそのうち気が向いたらもう少し詳しく書く事にする。
4Assistant Professor (Tenure-Track):難易度AA
私が思うに、数学者への道においての最難関個所の一つがこの段階に進めるかどうかである。私自身も5年間のポスドクの末、何とかこの段階に到達できた次第である。
私の感じとしては、ほとんどの人がこの段階に到達できずに、数学者の道を去って行く。つまり、この前の段階(ポスドク)でどれだけ研究実績を積む事ができるかが、勝負の分かれ目のように思える。
基本的にここまで辿り着くと、ある程度は「ほっと一安心」といった感じになる。もちろんこれで終わりではないが。
5Associate Professor (Tenure):難易度B
この段階に辿り着くための難易度はB。といっても、これはこの前段階まで辿り着いた人にとってはB、という意味。第4段階に辿り着いた時点で、通常であれば、ある程度の研究実績も積まれており、「研究のやり方」のようなものもある程度身に付いてくるため、それまでのペースを落とさなければ、4段階から5段階に進むのはそれほど難しくないように思える。
6Professor:難易度B
これもまた、5段階まで辿り着けた人に取っては難易度はBぐらいだと思う。実際、5から6に進めない人のほとんどは、5にたどりついて(つまりTenureをもらい)それっきり研究をしなくなってしまった人達がほとんどな感じに思える。基本的にそれまでのペースを保てば、5から6に進むのはそれほど難しくないように思える。
7さらにその上(雲の上):難易度AAA
数学者への道、最後の難関。当然難易度はトリプルA。
とまぁ、そんな感じで書いてみたけど、これからも分かるように数学者への道において一番大変な時期はPh.Dを取得する頃の前後数年間だと思っている。この時期をいかに上手く乗り切れるかが数学者として生き残れるかどうかのカギを握っているように思える。
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1大学(学部)
2大学院(Ph.Dプログラム)
3ポスドク
4Assistant Professor (Tenure-Track)
5Associate Professor (Tenure)
6Professor
7さらにその上(雲の上)
といった順序をたどることになる。
ちなみに私は現在この4段階目で、2年後には5段階に進む予定。
で、今回は各段階がどのぐらい難しいのかについて難易度をAランク〜Dランク(Aが最難関でDが簡単な方)といった感じでランクづけすることにする。といっても、これから書く内容は私の今までの経験や回りを見渡した感じなどに基づいた、かなり主観的なものなので、そのつもりで読んでみて下さいな。
1大学(学部):難易度D
当然このぐらいを軽くクリアーできないようでは、その後の数学者の道を進むのはほぼ困難だと言えるだろう。
2大学院(Ph.D プログラム):入るための難易度はC、卒業するための難易度はB
基本的に学部時代の数学の成績がほぼオールAぐらいであれば、アメリカのPh.Dプログラムであれば、(一流とは言わないまでも)そこそこ名のある大学に10校ぐらい出願すれば、どこかしらからは財政援助付きのオファーが来ると思う。もちろん、超一流を狙うとなれば話は別だが、まぁ、難易度的には学部を卒業するよりもちょっと難しいぐらいと言える。
そして、無事Ph.Dを取得するための難易度は、もうワンランク上のB。私の見た感じでは、Ph.Dプログラムに入学した人の内、半数から3分の2ぐらいは結局Ph.Dを取らずに数学者への道を去って行く感じに思える。
3ポスドク:ポスドクのポジションを得るための難易度A
さて、無事Ph.Dを取得できても、次の段階に進むにはさらに難易度が上がる。そう、つまりPh.Dを取れてもポスドクのポジションすら得られない人達も結構いるのだ。
そして、ポスドクとしての職が見つかるかどうかは、出身大学院とその指導教官によって大きく左右される。
ただ、私の見た感じでは、そこそこ名のある大学院で指導教官が名の通った数学者であれば、かなりの高確率でなにかしらのポジションは得られる感じである。
ただ、大学院や指導教官の知名度が落ちれば、それに伴い職が得られる可能性も落ちてくるのは言うまでもない。
ちなみに、この辺のことはそのうち気が向いたらもう少し詳しく書く事にする。
4Assistant Professor (Tenure-Track):難易度AA
私が思うに、数学者への道においての最難関個所の一つがこの段階に進めるかどうかである。私自身も5年間のポスドクの末、何とかこの段階に到達できた次第である。
私の感じとしては、ほとんどの人がこの段階に到達できずに、数学者の道を去って行く。つまり、この前の段階(ポスドク)でどれだけ研究実績を積む事ができるかが、勝負の分かれ目のように思える。
基本的にここまで辿り着くと、ある程度は「ほっと一安心」といった感じになる。もちろんこれで終わりではないが。
5Associate Professor (Tenure):難易度B
この段階に辿り着くための難易度はB。といっても、これはこの前段階まで辿り着いた人にとってはB、という意味。第4段階に辿り着いた時点で、通常であれば、ある程度の研究実績も積まれており、「研究のやり方」のようなものもある程度身に付いてくるため、それまでのペースを落とさなければ、4段階から5段階に進むのはそれほど難しくないように思える。
6Professor:難易度B
これもまた、5段階まで辿り着けた人に取っては難易度はBぐらいだと思う。実際、5から6に進めない人のほとんどは、5にたどりついて(つまりTenureをもらい)それっきり研究をしなくなってしまった人達がほとんどな感じに思える。基本的にそれまでのペースを保てば、5から6に進むのはそれほど難しくないように思える。
7さらにその上(雲の上):難易度AAA
数学者への道、最後の難関。当然難易度はトリプルA。
とまぁ、そんな感じで書いてみたけど、これからも分かるように数学者への道において一番大変な時期はPh.Dを取得する頃の前後数年間だと思っている。この時期をいかに上手く乗り切れるかが数学者として生き残れるかどうかのカギを握っているように思える。
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1 件のコメント:
無事にここまで来られてよかったねぇ。(^ ^)
AAA目指して頑張れ〜o(^▽^)o
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