英語力は「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の四要素からなるのは言うまでもなく、当然、英語を身につけるにはこの4つを偏りなくアップしていくのが理想である。(って、もちろん、英語に限らずどんな言語でもそうだけど、ここでは英語に特化する事にする。)
が、当然、人には向き不向きがあり、人によって、「読むのは得意だけど聞くのは苦手」、とか「話すのはいいけど書くのがちょっと」と言った感じで、偏りが出てしまうのもまた事実である。
そして、この四つのどれが得意でどれが苦手か、といったことがその人の人格や性格のようなものを色濃く反映しているように思える。
で、今回はそのことについて書いてみたいと思う。
と言っても、これは性格別血液型判断のようなもので、大した根拠もないのだが、それでも、ある程度的を得ているようにも思える。
~非対人型~
私が非対人型と命名するのは基本的に
読≒書≫聞≒話
のタイプ。つまり、読み書きは得意だけど、話したり聞いたりするのが苦手な人。要するに対人系の言語能力がいまいちなタイプ。やはり、無口でおとなしいタイプの人がこの型になる。
数学を専攻している特に男性は圧倒的にこのパターン。
さらに言えば、特に日本人の数学者は
読≒書≫話≫≫聞
ぐらいになる人も結構多いように思える。心あたりのある人はリスニングの訓練を勧めます。
っていうか、数学を専攻しているしていないに関係なく、日本人の特に男性にかなり多く見られるタイプと言えると思う。
もちろん、こういう話になると、人格とかそういう事では無くて、日本の学校における英語教育の在り方やいわゆる「受験英語」に問題がある、という主張が必ず出てくると思うのだが、もちろん、それもあるかも知れないが、個人的にはもっと文化的に深い問題もはらんでいるようにも思える。この事に関しては、以前読んだ
異文化をこえる英語―日本人はなぜ話せないか
という本に興味深い事が書いてあったので、興味のある方はどうぞ。
~対人型~
非対人型とは正反対で、
聞≒話≫読≒書
となるパターン。このタイプの人は社交的でおしゃべりな人。日本人の女性が留学すると大体このパターンになる。
さらにこ言えば、この型の人は
聞>話≫読>書
ぐらいの感じになる人も多いように思う。リスニングは超得意。でも、TOEFLのライティングの成績はいまいち、みたいなタイプ。
私が思うに、このタイプの人で、TOEFLのライティングの成績が悪いのは、「文法をないがしろにする」ことに多くの原因があること。このことについては別の機会に書こうと思うが、文法ってすごく重要で、「文法なんか」って言って文法を軽視する人は要注意。
で、これ書いて思い出した(?)のだが、このタイプの人、はたからみると英語をスラスラと発音も良く話しているように見えるのだが、ネイティブが聞くと、文法的な間違いとか結構あったりして、実はそれほど上手い英語でも無かったりするので要注意。
~インプット型~
つづいて登場するのがこれ。
読≒聞≫書≒話
のインプットは得意だけど、アウトプットがいまいちなタイプ。これはいわゆる「優等生」タイプに多く見れらるパターン。特に日本の中学校や高校で基本的に成績優秀な人。こういう人はこのタイプになりがち。
日本人では男性よりも女性に多いタイプに思える。
人の意見や主張を良く聞き、理解力のある人。個人的にはこのタイプの人が、アメリカの大学などに留学した際に、英語という点に関して言えば、最も困らないタイプに思える。そう、アメリカの大学ではやはり、インプットが重要。まず何よりも、英語が理解出来る能力は重宝すると思う。
さらにちなみに、留学していて最も必要性の薄い能力は「話」であるが、そのことは別の機会にでも書くことにする。
こんな感じで、3タイプを紹介したが、私自信はどのタイプかというと、実はこのどれにも当てはまらない、次に紹介する第四のタイプになる。
~アウトプット型~
そう、インプット型の対局に位置するのが
書≒話≫読≒聞
のアウトプットを得意とするタイプ。自分の考えや主張をしっかりと持っている人に多く見られる。というか、要するに、自分を主張するの得意だけど、人の意見を聞くのは苦手(嫌い)な、マイペース人間がこのタイプになる。
この型の人は色々と得をすることも多いが、それと同時に損をする事も多い...。
日本人には稀なパターンのような気もするが、私は完全にこの「アウトプット型人間」である。
ところで、私はもう少し正確には
書≒話≫読≫聞
ぐらいの感じに思える。特にアメリカに来た当初は「聞」があまりに低レベル過ぎたため、苦労した事が多々あった。
さらにその当時は、「話」の方はそれなりに出来たので、「なんでそんなふうに上手く話せているのに、人の言ってることが理解できないんだ」と不思議がられた事もたびたびあった。
そして、十数年たった今でも、基本的に「書≒話≫読≫聞」という式は変わってないように思える。
さて、そんな感じで4パターンを見てきたが、理論的にはそれ以外のパターンももちろん考えられる。例えば
書≒聞≫話≒読
みたいな。でも、実際にはこのようなパターンは起こり得ないと思っている。「書くのと聞くのは得意だけど、読んだり話したりは苦手」ってどんなやつだよ、って思ったりもする。もちろん、探せばそういう人もいるかもしれないが。
結局、日本人の英語は上の4パターンに集約されるように思える。もちろん、これは英語に限らず、おそらく日本語でも同じ傾向が出るとも思うのだが、日本語の場合、母国語であるために、その差があまりハッキリとは現れないが、英語になるとそれが顕著にると思われる。
とにかく、皆さんはどのタイプか、自分の英語力と人格を照らし合わせてみてはいかがでしょうか?
ブログランキングに登録しています。
ここをクリックするとこのブログに票が入るので
みなさん、清き一票を。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
人気ブログランキング
2 件のコメント:
とても面白いポストでした。よく考えられていらしゃいますね。私は他人には、自分の英語力は読み書きは割合良いが、聞き話すのは駄目です、というのですが、3年くらい前にIELTSを受けたら、話すのが一番良くて、得意なはずの書くことは思ったより低めでした。相手が私と話をしようという体制の時にはガンガン話せるようですが、パーティやら学会のティータイムなど、不特定多数の人とおしゃべりするのは極度に苦手。語学力の諸相にも、おっしゃるように性格の占める役割が大きいですね。 Yoshi
いつも楽しく読ませて頂いております。
今回はとてもおもしろい分析でした。
でも自分のパターンがなくてちょっと残念でした。
私は 読≒話>>書≒聞です。
実際は話>>読>>聞>>書 くらいです。
うーん、どういう性格なんでしょうか・・・。
さゆりん
ロンドン在住 研究者
コメントを投稿