2015年2月11日水曜日

日米大学比較〜良い成績を取る方法

日米大学比較。今回は「良い成績を取る方法」について。

今までも書いてきているように、日米の大きな相違に「各授業での学生の顔ぶれ」というのがある(参照記事)。そのことを踏まえた上で、今回のテーマを考えてみることにする。



日本の場合

日本の大学で良い成績をとるのに最も重要なこと。それは「友人のネットワーク」。これにつきると思う。

特に重要なのは「過去問集め」である。

とりわけ私の感じたところでは、同じ教授が毎年毎年、過去何年間も同じ授業を担当している事も多々あり、そのため過去問というのがかなり大きな意味を持つことになる。

そして試験が近づくとどこからともなく過去問が出回り始める。で、この過去問をゲットするために「友人のネットワーク」が極めて大切になってきたりもするのだ。


さらに、日本の大学では出席を取ることも多々あるため「代返」のためにも交友関係は重要になってくるのだ。

それ以外にも、欠席した分の講義のノートやプリントをコピーさせてもらったりとか。

さらに最近聞いた話では東京にある某一流大学などでは「シケタイ委員(試験対策委員の略)」なるものまで存在したりもする。(このシケタイとは何のことな知りたい人はググってみてください。)

まぁ、とにかくそんな訳で、ネットワークをフルに活用してある意味要領よく(?)大学生活を送る事が、授業で良い成績を取る秘訣と言えるだろう。



アメリカの場合

毎学期、各授業ごとにクラスメートの顔ぶれが変わるのがアメリカ。そのため、実は「友人のネットワーク」なるものはほとんど意味をなさなくなる。

さらにアメリカでは以前にも書いたような理由もあり教員の出入りが激しく、また、同じ教授が同じ授業を毎年担当するといったようなことが少ないこともあり、「過去問」というのもあまり意味をなさない場合が多い。また、教員によっては始めから過去問を公開してくれる人とかもいたりして(私も基本的にその一人)、ここでも交友関係は授業の成績にはあまり結びつかなかったりもする。

さらにアメリカの大学では基本的に出席を取らないため「代返」などといったものも存在しないのだ。(ちなみに「出席を取る・取らない」というのも日米の大きな違いのひつなのだが、このことは機会を改めて書く事にする。)


まぁ、そんあ感じで、結局アメリカの大学で良い成績を取るには「毎回きちんと授業に出席して自分が一生懸命勉強する」という事が重要になってくる。当たり前と言えばそれまでだが、そういう事である。




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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ブログ再開なさって嬉しいです。
過去の記事で、もともと論理学を専攻しようとしていたが代数幾何に変更したということをお書きになっていたと思いますが、よろしければいつかその理由を記事にしていただけますでしょうか。
私は数学の学部生で論理学に魅力を感じているのですが、先生は論理学に限界を感じておやめになったのでしょうか。

謎の数学者 さんのコメント...

匿名さん。コメントありがとうございます。

私が論理学から転向した主な理由は二つあります。

一つ目は、私の大学院で論理学を担当していた教授と馬が合わなかった、という個人的なものです。

二つ目は、論理学という分野が数学の中でもかなり特殊で、他の分野から完全に孤立してしまっているため、研究分野としてはあまり将来性を感じなかったためです。

で、今になって思えば論理学に進まなくて大正解だったと思ってます。

匿名さんは論理学に興味があるといことですが、論理学は私も興味深い分野だと思うのですが、将来的に数学者を目指すのであれば私は薦めません。趣味程度に勉強するのは悪くないと思いますが。

匿名 さんのコメント...

ご回答ありがとうございます。心に留めておきます。
指導教員との相性で分野を変えたという話は他にも聞いたことがあります。数学は物理的な設備も必要なく一人でやれるから指導教員は関係がないと思っていたのですが、実は大事なんですね。
参考になります。

謎の数学者 さんのコメント...

匿名さん。
実は数学は実験装置などが必要ないからこそ、指導教官というのが大きな意味を持ってきます。