2015年2月26日木曜日

数学の学び方〜Mathematical Maturity〜

数学の学び方の第二回目。

今回はちょっと抽象的な話になるが、そもそも数学を学ぶとはどういう事なのかについて書いてみる。

まず、最初に理解しなければならないのは、数学を学ぶという事は、「○○の定理」だとか「○○の公式」といった個々の数学的知識身につけることでは無いという事である。


そうではなく、本当の意味で数学を学ぶというのは、もっと根元的ないわゆる

Mathematical Maturity

と呼ばれるものをアップさせることにあるのだ。

このMathematical Maturity(以下MMと略す)という言葉はアメリカで数学をやっているとよく聞く言葉なのだが、日本語でそのまま訳せば

数学的成熟度

といった感じになるであろうか。で、このMMについて簡単に説明するのは難しいのだが、基本的にはその人が

「どれだけ数学という学問に習熟しているか」

を現す指標のようなもといえるであろう。そして、それはその人にどれだけ数学の知識があるのか、といったようなものとは異なるのである。

例えば、多少極端な例ではあるのがだ、円周率は

3.14159.....

と永遠と続いて行くが、これを何桁まで暗記しているか、といったようなことはMMとは一切無関係なのである。(ちなみに、以前ゆとり教育が問題視されてたころ、小学校で円周率を3と教えるとか教えないとかが議論になっていたが、実はこれはおよそMMとは無関係な話であり、MMをアップするという観点から言えば3.14だろうが3だろうが、たいした差はないのである。)

また、多少比喩的な言い方をすれば、人間の脳には数学を司る場所である「数学脳」のようなものがあり、MMとは各個人の「数学脳の強さ」のようなものであると考えても差し支えないと思う。(もちろん実際にそのような場所が脳にあるのかどうかは定かではないが、あくまでも比喩的な意味である。)

そして数学者になるための数学の勉強とは、単に知識を集積していくことではなく、このMMを長い、長〜い、長〜〜い時間をかけてアップして行くことであることに常に念頭において勉強を進めて行く必要があるのだ。


で、次回はもう少しこのMMについて書いてみることにする。



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1 件のコメント:

あずぴか さんのコメント...

うーん?何だか哲学的?と言うか具体例がないから分からないのか。
でもMMはきっと数学なら数学を学ぶにあたっての基礎ってことなのかな?(^ ^)
このMMに関しての記事は日本語が見つからなかったーΣ(OωO )
日本で数学者になるのだってMMは必要なんでしょ?なんで日本語では説明ないのかな〜?