我らがイチロー選手も2安打を放ち、相変わらずの様子である。ちなみに、これで5年連続の両リーグ最多安打が決定したらしく、5年連続はメジャー新記録らしい。この記録はあまり注目されてない感じだけど。
そんなイチローを傭するシアトル・マリナーズの成績はと言うと、ア・リーグぶっちぎりの最下位。でもそれって、今シーズンに始まったことではなく、イチローが入団した2001年にリーズ優勝を果たし、イチローがMVPに輝いて以来、優勝はもちろん、優勝争いすら経験していない。最近では唯一2007年に何とか地区2位になった程度である。
そこで誰もが思う素朴な疑問。
「マリナーズはなぜ弱い?」
私はその答えを知っている(つもり)。
でもその前に一応グーグル先生にもちょっとだけ聞いてみた。が、なんとグーグル先生もその本当の答えをお分かりになっていらっしゃらないらしい。
という訳で、私の知っている答え。マリナーズはなぜ弱い?それは
イチローがいるから
に決まってるでしょう。
え?これってどういうこと?って思ったそこのお兄さん、お姉さんのために、アメリカにおける球団運営の大きな特色を一つ説明します。
アメリカでは、プロ野球チームは、ヤンキースやレッドソックスのような全国区の人気チームを覗いて、基本的には
「地域密着型」
であるということ。
例えば、日本で野球観戦に行くと、お決まりのように、ホームチームのファンはライトスタンドに、そしてビジター側はレフトスタンドに陣取り、応援合戦が行われる。
が、アメリカで実際に球場に足を運んでみると分かるが、(ビジターチームがヤンキースやレッドソックスの場合を除き)球場全体がホームチームのファンで埋め尽くされるのだ。
アメリカの国土の広さがそうさせるのだが、基本的に各チームのホーム球場が地理的に隔離されているためである。各チームのファンが別のチームの球場に応援に行くことすら物理的に不可能だったりするのだ。
例えばニューヨークのような大都市であったって、野球チームはナ・リーグとア・リーグに各一球団。それ以外に最寄りの球団となると、約160キロ離れたところにあるフィラデルフィア・フィリーズぐらい。
そんな「地域密着型」のメジャーリーグにおいては、球団運営というのは比較的簡単で、チームがそれほど強くなくても観客数をある程度確保できるのである。
ちなみに、日本でも現在では、日ハムや楽天などはこの「地域密着型」の経営を行っているのでなんとなく日本人にもこの感覚は分かるとは思うのだが。
そしてこれは良く聞く事だが、アメリカでは球団経営者にとってbaseballは結局は「国技」ではなく「ビジネスの手段」でしかないという事実がある。
野球のルールすら満足に知らないような人間がオーナーになることだってあるぐらいだ。(これは実際にあった話。)
とにかく、ホーム球場で試合をすれば、その地域のお客さんはある程度来てくれる状況下で、無理に戦力補強をしてチームを強くし優勝させようなんて考えるオーナーなんて、この前
まぁ、地域の人達に見捨てられないぐらいにそこそこチームが勝ってくれればそれで十分なのである。
さて、そのことを頭の中に入れてマリナーズを考えてみよう。
まず、マリナーズのあるワシントン州シアトルを地図で見れば分かると思うが、そこはかなり孤立した地域にある。ワシントン州と隣り合う州のオレゴン州、アイダホ州、モンタナ州なんか野球チームなんて一つもない。さらにそれらに隣り合う州だって、野球チームがあるのはカリフォルニア州ぐらい。それも、一番近くてもサンフランシスコにあるジャイアンツとその隣町オークランドにあるアスレチックスだけ。シアトルからの距離は実に約1000キロ。
そう、マリナーズは地域密着型のメジャーにおいても、どの球団にもましてその傾向が強い球団なのである。
でも、いくらなんでも、チームがぶっちぎりで弱かったら、さすがに客も来なくなるのが普通。
そこで、登場するのがイチローである。
いくらチームが弱くったって、イチローが打ち続け、記録を重ねてくれれば、十分な観客動員数を確保できるのである。
そして、さらにその上にイチローのおかげで日本企業がスポンサーにもなってくれる。
しかも多くの観客が注目するのはイチローのシーズン安打数。最終戦までず~っと注目されるのである。チームにとっては消化試合だろうが、ファンは球場に足を運ぶのである。
ボテボテの内野ゴロを打っても、全力で走り、一塁でセーフになる。そんなイチローの姿を見るだけでシアトルのお客さんは大満足。
そんなイチローという「ドル箱」がある以上、マリナーズの経営陣はわざわざ戦力補強などする必要もないのである。
そう、イチローがいる以上、マリナーズは強くならないのである。強くする必要が無いから。
そして、マリナーズが再び強くなる時。それはイチローが一塁まで全力疾走出来なくなった時であると断言しておく。イチローの年齢を考えると、それほど遠くない未来に訪れるかも。
「イチローが打てなくなって、マリナーズが強くなった」
って近い将来言われるかも知れないから、私は今ここにその事を予言しておくことにする。
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21 件のコメント:
う〜ん、何だろう。ある意味マリナーズが弱いのが理解出来ていいんだけど、イチローが走れなくなるまで…ってくだりが何だか物悲しくなっちゃう(泣)。アイドルが年取って行くのが見たくないってファン心理と同じなのかなあ?
今イチローいないけど、弱いよね。
確かに、強くはなってませんねぇ〜。
でも、ぶっちぎりの最下位って訳でもないと思うのですが。
現在2015年9月10日です。
相変わらずマリナーズは弱いです。
最下位争いはしてますがね・・・・
確かにまだ弱いですね(^^;
現在マリナーズは地区トップです。
このまま地区優勝、アール度シリーズへ行ったりしますかね?
先生、どーでしょーか・???・・?
タケル明神さん。
どうですかねぇ〜。まだ、シーズンは始まったばかりですから。
現在マリナーズは二位で、一位とのゲーム差を考えるとワイルドカードを狙うしかないと思われますがいかがでしょうか?わーるど尻ーずもみえてきたでしょうか?
匿名さん。
どうですかねー。でも、マリナーズが強くなってきたのは事実だと思います。
マリナーズが8連勝で2位になっています。
奇跡です。
メークミラクルがあるでしょうか?
マリナーズが8連勝して2位になりました。
奇跡です。
メークミラクルがあるでしょうか?
匿名さん。
そうですね。どうなりますか見ものですね。
やっぱダメでしたね(ToT)
来年期待しましょう。
やっぱダメでしたね(ToT)
来年期待しましょう。
建野口さん。
ダメでしたね。今後に期待ですね。
2017年のSEAは(5月30日時点で)地区最下位。
リーグの最低勝率をKCやTORと争っています。
主要戦力を引留められなかったこともあるからなのか
一昨年のワールドシリーズ制覇チームのKCとか
昨年・一昨年の2年連続でALCSに残ったTORが
こんなところに居るのが意外ですが
昨オフに派手なトレードで大きく選手をいれかえても
SEAは相変わらず弱いままなんだな~な感じもします。
ワイルドカードゲーム出場権争いをした次の年は
どうしてこんなに負けまくるのか…
岩隈投手のDL入りで今年はNHKからも無視されていますね。
イチローがいなくなったのに大して強くなった印象がマリナーズには無い。
ヤンキースはイチローが出ていった後にサンチェスとジャッジが上がってきて大活躍。
イチローと契約してしまったマーリンズはエースだったフェルナンデスに死なれるなど散々で元々弱いのにさらに弱体化。
ジーターだかグラヴィンだかブッシュ弟だかトランプ娘婿だか知らないけれど次代のマーリンズオーナーになった人にも不幸をもたらしそうだ。
相変わらず弱いマリナーズ・・・
このまま10年位経ってから強くなるかも・・・
でもそれはイチローは関係無いのでは・・・
任天堂が筆頭オーナーの座から外れて1年。
今年のマリナーズは勝星こそレンジャーズと同点だったが直接対戦で勝ち越して何とか地区3位。
でも負け越しだけどね。
今年はマリナーズだけじゃ無くてポストシーズンに出られなかった10チームが全球団負け越しだったけど。アメリカンリーグは。
イチローがいなくても日本人選手を受け入れなくなってもマリナーズは変わらないような気がする。
現GMのディポトは滅茶苦茶なトレード連発を続けて傘下マイナーをもズタボロに破壊し尽くしたところでクビになったりして。
ところで今年のワールドシリーズでアストロズがドジャースに勝った理由を
・アストロズは7月末の補強の時期に青木を追い出したから
・ドジャースはダルビッシュを採ってこいつにワールドシリーズの先発枠をやったうえリュヒョンジンをロースターから外したから
なんて露骨な反日思想に基づくところに求めたりしないよな?
今回のイチローへの処遇。
これは日本人客誘致そのものではないでしょうか。
ソフトランディング?
なんだかなー��
とーとー引退しちゃいました。
引き際が良かったのか悪かったのか。
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