いつもと変わらぬ朝。昼からは先週と同様、院生のセミナーに顔を出した。昼食はその後で食べた。
そしてNadiaと研究の話をした...が、これがなんと4時間にも及んだ。あ~でもない、こ~でもないと、話ながら気がついたら4時間が過ぎてしまった。で結果は...うぅぅ...。数学の研究とはこういうことの繰り返しで少しずつ、本当に少しずつ、進んでいくものである。
もう辺りはは暗くなっていた。あああああ!今日も写真撮るの忘れた。これではいけない!いい加減イスラエルからの写真を載せなくては。でももう外は暗いし...よし、こうなったら最後の手段。自分のオフィスを撮ろう。そんな訳で、私のオフィスである。
ごめん...こんな写真しか載せられなくて...って、誰に謝ってるんだ?
ちなみに、この写真の手前にはもう一人机があり、私のオフィスメートが使っている。彼女もまた私同様に、ポスドクをしているのだが、別の大学の人と研究をしているらしく、私の大学にはあまり顔を出さない。そのため、結構オフィスを独り占めさせてもらってる。
写真を撮った後はプールへ行って一泳ぎ。その後は家に帰って夕食の支度。今日の夕食はなんと「栗ごはん」。この前スーパーで見つけた栗を使って、自分で作って食べた。
そう、栗ごはんである...。数学者たるもの、料理も出来なくては話にならない。そこで、私流の栗ごはんの作り方をここで公開する。
*栗ごはんの作り方*
【工程1】栗を買ってくる:
おそらく全工程の中で最も重要と思われるのがこの工程である。この工程をスキップしては、美味しい栗ごはんを作るのは困難である。ちなみに、これ以外の方法としては、「知人に栗を分けてもらう」方法や、「山に入って自分で取ってくる」といったような方法も考えられるが、私の経験から言えば、スーパーなどで購入するのが最も確実で安全な方法と思われる。
【工程2】栗を1日ほど水に漬けて置く:
飛ばしても構わない工程ではあるのだが、これをしないと次の工程がとんでもなく大変なものになってしまう。
【工程3】栗の皮を剥く:
全行程で最も大変なのがこれである。栗ごはん作りにおいて言わば「心臓破りの坂」である。ちなみに【工程2】をスキップすると、(そうじゃなくても大変な)この作業がとんでもないものになってしまう。とにかく、できるだけ軽くて切れる包丁をつかい、栗の皮を一個一個根気よく剥いていく必要がある。初めに栗の下の部分を切り落とし、殻をはぎ取る。そして、栗の周りにこびりついている「渋皮」を剥く。大変な作業ではあるが、ここが正念場である。好きな曲でも聞きながらやると良いだろう。ちなみに、多少の渋皮が残ってしまっても、食べたときには気にならないので、渋皮は完全に剥ききらなくても大丈夫である。
*注意*
国によっては、スーパーなどですでに皮が剥かれた栗がパックに入って売られてたりもする。このようなものを購入すれば、ここまでの全行程をスキップすることができる。しかしこれは、真の栗ごはん職人の間では「禁じ手」とされている技であるため、私は使わないことにしている。
【工程4】米を研ぐ:
普通にご飯を炊くのと同様、米を研ぐ。できれば数時間水につけて置くといっそう美味しくなるのは言うまでもないだろう。
【工程5】米と栗を混ぜる:
皮を剥いた栗と米と水を混ぜる。水の分量は普通にご飯を炊くのと同量にする。別にこれで炊いても構わないのだが、塩と醤油、そしてだしの素を入れるのが私流である。醤油の量は炊いたあと御飯がちょっと薄茶色になるぐらいが良い。あまり入れる過ぎると栗の味が死んでしまうので注意が必要である。塩の量も控え目。そして、ここに(お湯で油貫した)油揚げを刻んで入れると味が格段にアップする...が、残念ながら、イスラエルでは油揚げは入手困難なため、今回は油揚げ抜きで作った。とにかくこれらをお釜にいれよく混ぜる。
【工程6】炊飯器のスイッチを入れる:
最後の締めである。普通にご飯を炊くのと同じセッティングで炊飯器のスイッチを入れる。ここで注意しなければいけないのは、「スイッチを入れるぐらい簡単だ」などと軽い気持ちでスイッチを入れてはいけない。料理というのはその人がどれだけ真剣にその料理に取り組んだかが味に現れるのだ。「スイッチを入れるぐらい」などと馬鹿にしている人間に、美味しい栗ご飯は絶対に作れない。今までの全行程の苦労を思い出しながら、愛情を込めて炊飯器のスイッチを押すこと。そうすれば、炊飯器もそれに応えて、いつもより美味しく炊いてくれること請け合いである。
【工程7】食べる:
炊飯器が炊き上がりの合図を発信たら完成である。お好みで、ゴマ塩などを振り掛けると良いだろう。
以上が私の栗ごはんの作り方である。
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