2008年10月14日火曜日

出張記(メリーランド大学)~その1

今日、出張から帰ってきた。ところで、数学者の出張ってなにするの?と思っている人も多いかと思うのだが、基本的に数学者が出張する理由は以下の3つが典型的なものである。

1.他大学のセミナーなどで講演を行う
2.研究集会(英語で言うところのconference)に参加する
3.他大学にいる共同研究者のところに行き研究を行う

で、今回の私の出張理由はというと、1番目に該当することになる。今週の月曜日にアメリカの首都ワシントンDCの近くにあるメリーランド大学でのセミナーの講演者として招待されたのである。そしてこの場合、アメリカでは通常、講演のある日とその前日のホテル代と交通費(主に飛行機代)が招待した大学(今回の場合はメリーランド大学)から支給される。

が、気になっている人のために...「講演料」などといった気の利いたものは出ないのが普通である...残念ながら。さらに、交通費は通常「一時立て替え」というのが原則で、出張から帰ってきて飛行機代やら電車代などのレシートを郵送してしばらくしたらその分のチェックが送られてくるシステムになっているのだ。そして、大学によってはこのプロセスに数か月かかるところもあり、忘れたころにお金が戻ってくることが多々あるのだ。

しかし、まぁ講演に招待されることは私のように若手の数学者にとってはそこそこ名誉なことであり、文句を言うつもりは全くないのではあるが。

ところで、今回の講演は月曜日に予定されているため、日曜の夜と月曜の夜のホテル代はメリーランド大学側が面倒を見てくれる。そこで、普通であれば、日曜に出発することになるのだが、今回は一日前の土曜日に出発。というのも、メリーランド大学の近くには私の親友が住んでいて、これに便乗してこの友人のところに遊びに行くことにしたのである。

そんな訳で土曜日、昼過ぎに家を出て、Airport Shuttle(シャトルバスとでも言うんだろうか)に乗って一路空港へ...。ちなみに私のいる大学(Purdue大学)はインディアナ州の何もないところに位置しており、最寄の空港までこのシャトルで1時間ほどかかる。


そして、無事空港に到着。荷物をチェックインするが、なんと飛行機に預ける荷物は一つにつき15ドル取られた。なんだそりゃ?と思ったが、つい最近からそういシステムになったらしい。そこで渋々15ドルを払い、チェックインを済まし、セキュリティーチェックを済ませ、登場口へ。そして飛行機に乗り、離陸。奇跡的にもハイジャックもされず、事故も起こさず、無事ワシントンDCへ到着した。ちなみに、着陸するちょっと前に空からワシントンDCを撮影。これがそれ。



真ん中に見える白い塔がよく映画とかに出てくるワシントン記念塔。右下に写ってる五角形の建物がペンタゴン。さてそこで問題です。大統領の住まいであるホワイトハウスはどこでしょう?

そんな感じで、やってきました、アメリカの首都ワシントンDC。ちなみに日本ではアメリカの首都は単純に「ワシントン」と習う?と思うのだが、アメリカではWashingtonというと「ワシントン州」(シアトルのある州)を指す方が一般的な感じで、首都のワシントンはどちらかというと「DC」ということの方が多ように感じるので、アメリカ人と話す際は気をつけてくださいませ。

.....出張記、第二部に続く。

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