2010年3月7日日曜日

Teaching Evalutaion

ちょっと時期はずれな感じの話題だけど、今日はTeaching Evaluation(以下TEと略す)について。

このTEって、ようするにアメリカの大学で学生が受けた授業の教員の教え方などに、学生が成績をつけるというもの。

私が日本で学生をしていたころは、日本の大学ではほとんどやってなかったけど、それ以降、日本でも広まって、今はどこの大学でもやってるらしいから、基本的な事は日米どちらかで大学生を経験した人なら知っていると思う。

あと、日本でもかなり昔から、大学受験の予備校とかではTEとかやってたから、私よりも年配の人にもそれなりに馴染みのあるもののような感じがする。

ちなみに、アメリカでTEが始まったのは、60年代の学生運動が激化したころで、基本的に学生が何らかの形で大学教員にspeak up出来るようにと、このTEが発明されたらしい。

さらにちなみに、このTEって、世界的にはあまり行われているものではなく、私の知る範囲では日米以外には、カナダとイスラエルで行われている程度であり、ヨーロッパや他のアジアの国々では私の知る限りTEは存在しない感じである。

とにかく、今回はそのTEに関して。

まず、アメリカではほぼ100%どの大学でも、学部の授業であればTEを行っている。ただ、場所によっては大学院の授業はTEを行ってなかったりもするが。

基本的に、各学期の終わりごろに、無記名で各学生が各授業や教員を評価し、その結果は学期が終了し、最終的な成績の提出が終わってから、各教員に知らされるようになっている。

ちなみに、最近はTEもオンライン化の流れがあり、Purdueでも去年からオンライン化した。

だが、このTEって各大学が独自に行うものであって、アメリカ内でも、ほとんど統一されていない。5段階評価だったり、4段階だったり、10段階だったり、8段階だったり、私は今ままでアメリカでは合計5つの大学で授業を受けたor教えた経験があるが、まちまちな感じがする。

でも、意外と質問の内容自体は、どこの大学も似たり寄ったりと言った感じなのではあるが。

例えば、Purdueだったら、どの質問にも5段階で評価をするシステムになっていて、

My instructor was well-prepared and organized in class.‎

といった項目に対して、Srongly agree, Agree, Undecided, Disagree, Strongly Disagree、の五つの中から一つ選ぶシステムで、上から順に5, 4, 3, 2, 1の点数が付いていて、何人の学生がどれを選択したかと、その平均点などが教員に知らされる。

他の質問は、

My instructor gave exams which accurately reflected the course material.‎

とか

My instructor was reasonably available to help students outside class.‎

とか

My instructor gave clear and helpful explanations.‎

といったような事が10項目ほどある。

ちなみに、私がアメリカに来て驚いた事の一つは、ほぼどこの大学でも、次のような項目があるということ。

My instructor shows respect for me and other students in this class.

そう、アメリカでは教師が生徒をrespectする、というのは重要なことで、この辺の感覚は日本人は見習うべきだと思う。

あと、これらの質問以外に、各学生が好き勝手にコメントを書く欄があったりする。

そして、どの大学でも、やはり、

「細かいことはいいから、結局この先生は良いの?それとも悪いの?」

的な項目があり、Purdueでは、

Overall, I would rate this instructor as:

とあり、これに対し、Excellent, Good, Fair, Poor, Very Poorの5段階で答えるようになっていて、やはり上から順に、5,4,3,2,1の点数がつけられる。

基本的に、この「結局良いの?悪いの?」的な質問って、大学の上層部が教員の授業能力を知るのに便利なように、こういう項目がある、って言うのもまた事実なんだろうけど。

そして、私はどのくらいの評価を得たかと言うと、Purdueでは、去年の夏までに教えた授業、合計5つでの、この"Overall, I would rate this instructor as:"に対する平均点は、上から順に、



4.6、4.6、 4.4、4.3、4.2



って感じだった。

どうだ!!すげぇ~だろーーー!!!

と言っても、私の場合、断続的にではあるが、アメリカでは10年以上の教育歴があり、日本の大学時代の塾でのバイトや家庭教師などの経験も入れれば、15年以上になる訳で、その間、いろんな場所(アメリカでは計4つの大学)で、いろんな形式の授業で、いろんなタイプの生徒を教えてきたから、別にこのぐらい、どうってことでもないのではあるが。

そう、私は数学者として、研究に関しては駆け出しも良いところだが、教育という点においては、かなりの熟練者だと思うってる。(ちょっとだけ自慢w)


ちなみに、UCSDで教えた時のTEにはこの「結局良いの?悪いの?」的な質問として、

Do you recommend this professor overall?

とあり、これに対し学生が、YesかNoの二択で答えるようになっていて、Yesと答えた学生の割合が教員に知らされるようになっていた。

で、私の場合は、合計6クラス教えて、良い順に、



99%, 94%, 93%, 92%, 84%, 83%



ってな感じだった。ちなみに、80%代の二つは、一番最初に教えた時で、UCSDの授業は1クラス200人いて、こういう形式で教えるのは初めてだったから、初めは勝手が分からず、ちょっと低めだった。

そんな訳で、私は基本的にこのTEは、いつも良い結果が返ってくるって分かってるから、それほど気にもしていないのである。

と言っても、初めから、良い結果が得られてた訳では決してなく、現在にたどり着くまでの道のりもそれなりに険しく、例えば、アメリカで一番初めに教えたSFSU(サンフランシスコ州立大学)のころのTEの結果なんか、とても公表できるような代物ではなかった。なにしろ、

「俺がSFSUだったら、こんな奴は雇わない」

みたいなコメントを書かれた事もあった(汗)。

でも、まぁ、結局これも経験で、今では、何の問題なく授業を行えるようになったのではあるが。


でも、このTE、基本的には教員の授業能力を測るためのちょっとした参考資料程度の意味しか持っていないのが普通で、TEの成績が、プロ野球選手の打率や防御率と同じような扱いを受ける事は基本的には無いのだ。

もちろん、例外的に、このTEにやたら大騒ぎする大学もあるにはあるのだが、通常は極端に悪くない限り、特に問題となることもなく、出世などに大きく響く、と言ったこともあり得ないのではある。

でも、それって、当たり前であって、このTEを気にするあまり、成績の付け方が甘くなったり、試験を簡単に作りすぎたりする教員が出てくるようでは、そちらのほうがよほど問題だと思うし、TEの結果、つまり学生の見方だけで授業や教員の良し悪しが決まるわけでもない、というのは、大学の上層部にいる人だって(まともな人間であれば)きちんと理解しているものなのである。

ところで、私の経験では試験の難易度や成績の厳しさが、このTEに跳ね返ってくることは、基本的には起こり得ないと思ってる。意外かもしれないが、私の経験上、このことはかなり確信を持って言えると思うのだが、このことはまた別の機会にでも書くことにする。もちろん、明らかに理不尽な成績の付け方をしたら、話は別だが。

また、人によっては、授業と関係ないような事まで、TEに反映されてしまう事もある。例えば、私の場合、

「長い髪の毛がかっこいい」

とかってコメントされた事が数回ある。

他にも、最近、私の友人で、私と同世代の女性教員は、なんと、このTEのコメント欄に、


"She is a tilf."


って、書かれたらしい。ちなみに、tilf又はt.i.l.fって言葉、知ってる人なんてほとんどいないと思うから、googleにでも聞いてみくださいませ。笑っちゃうから。

ちなみに、私は、幸か不幸かtilfと書かれた事はないが、


"He is a sexy man."


って書かれた事が一度ある。うううむ、私はいったい、いつからsexyになったんだろうか。


まぁ、そんな訳で、TEの結果って、一喜一憂するようなものではないのではあるが、でも、やはり良い結果が返ってくれば、それはそれで悪い気がしないのもまた事実なのではある。




そして、前の学期。



TEの結果は、いつも通りと思ってたのだが...............





という訳で次回につづく。


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1 件のコメント:

a さんのコメント...

気になる所で続くのやめてくれ〜!しかしtilfってどうなんでしょ。学生だなあ。高い評価をもらってる先生に今度授業でもしてもらおうかい(笑)。